初めて派遣社員として働く前に絶対に確認しておくべき8つの事

初めて派遣社員で働く前に知っておきたい派遣の仕組み

初めて派遣社員で働く前に知っておきたい派遣の仕組み

初めて派遣社員で働く前に知っておきたい派遣の仕組み

初めての派遣は色々と不安なことがあると思いますが、まず前提として派遣登録する前に派遣の仕組みを知っておくことがとても大事です。
派遣で働く中で事前に知っていれば失敗しなくて済むことはたくさんあります。特に【派遣社員】【派遣で働く仕組み】は基本的なことなのでくわしく解説していきたいと思います。

派遣社員とは、派遣会社に登録し派遣先の企業で就労する働き方です。派遣ではあなたが雇用関係を結ぶのは派遣会社であり、派遣先の企業は仕事の指示や安全面の確保などを担当することになります。

1. 通常の直接雇用の場合

通常、働く場合は会社(雇用主)従業員(労働者)の2つの立場で雇用が成立しています。
従業員(労働者)会社(雇用主)に雇用され、仕事をし、お給料をもらいます。
従業員には正社員・アルバイト・契約社員などがあります。

通常の雇用の場合は、下の図のように、契約や保険、給与から業務に関することまですべてを雇用主である会社(雇用主)と直接やり取りします。

通常の直接雇用の仕組み

通常の直接雇用の場合

  • 年金や保険などは会社(雇用主)が手続きをする。
  • 業務上のトラブルや問題は上司、もしくは会社(雇用主)に相談する。
  • 福利厚生などは会社(雇用主)が提供するものを利用できる。
  • その他、すべて会社(雇用主)の就業規則に従い就労する
  • 退職する場合は会社(雇用主)へ伝える。

2. 派遣で働く場合

これに対して派遣の場合、3つ目の存在である派遣会社が登場します。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を締結し、派遣会社から給与をもらいますが、仕事については派遣先の会社から指示を受ける間接雇用が派遣社員という働き方の最大の特徴です。

派遣で働く場合の仕組み

直接雇用される場合の手続きなど

  • 雇用契約を派遣会社と締結する。
  • 年金や保険などは派遣会社が手続きする。
  • 業務上のトラブルは派遣会社の営業担当へ相談する。
  • 福利厚生は派遣会社が提供するものを利用できる。
  • その他、派遣会社の就業規則に従い就労する。
  • 契約更新しない場合は派遣会社へ伝える。

りな

なるほど!

つまり派遣社員は派遣会社からお給料をもらうけど、働く場所は派遣元企業ということね。

そのとおりです。

契約や保険、給与などはすべて雇用主である派遣会社とのやり取りで、派遣元企業では労働を提供するだけになります。

ゆり先生

りな

えっ、じゃあ

もし風を引いて休みたい時は誰に連絡すればいいの?

その場合は、派遣会社の担当営業者と、職場の責任者の両方へ連絡する必要があるよ。

もし営業担当が携帯でつかまらない場合は外回り中の可能性があるから、派遣会社に電話すればオッケーだよ。

派遣会社によってはメール連絡でいい会社もあるのでそのへんは各派遣会社で確認してね。

たぬぽよ

3. 一般的な雇用形態の種類と待遇

それでは派遣社員とそれ以外の雇用形態での給与や待遇などはどのような違いがあるのでしょうか。
一般的な待遇位は下の表をみてください。

派遣社員正社員契約社員アルバイト
雇用主派遣会社会社会社会社
雇用期間有期無期有期有期
給与形態時給月給月給・日給時給
賞与なしありありなし
退職金なしありなしなし

どうでしょうか、待遇だけで見れば派遣社員やアルバイトと比べて正社員が厚遇ですが、派遣社員と正社員では働き方の特徴に違いがあります。

正社員として働く場合の特徴

  • 正社員は労働期間の定めがないので定年まで働ける。
  • 正社員はフルタイムで働き、残業も発生する。
  • 職務内容が限定されていないので幅広い業務を行う必要がある。
  • 地方への転勤など会社からの命令を断れない。
  • 給料は月給制となる。
  • 賞与がもらえる。
  • 能力次第で将来的に昇給・昇進する可能性がある。
  • 何か問題があったら自分で会社と交渉する。

派遣社員として働く場合の特徴

  • 派遣社員は契約期間が定められており、契約終了で退職する。
  • 正社員よりも責任が軽い仕事を行う。
  • 勤務時間や勤務日が短く、残業も断れる。
  • 職務内容が契約締結した範囲内のものに限定される。
  • 何か問題があったら派遣会社が間に入ってくれる。
  • 賞与がもらえない。

りな

なるほどね〜

確かに正社員は魅力的だけど、転勤や残業、休日出勤なんかもあってハードよね。わたしは派遣のほうがいいかな〜。

そうだね。

一昔前までは正社員なら安泰だったけど、今は上場企業でもいつどうなるかわからない時代だから一概に正社員がいいとも言えないよね。

たぬぽよ

4. 派遣に向いているのはどんな人?

それでは派遣に向いている人はどんな人でしょう?
正社員として働くことにメリットがあるように、派遣社員として働くことにもメリットはあります。

  • できるだけすぐに働きたい。
  • 責任の重い仕事はしたくない。
  • 残業や休日出勤はしたくない。
  • 趣味やライフスタイルを優先したい。
  • 期間を決めて働きたい。
  • 特定のスキルの経験・実績を作りたい。
  • 上司や同僚と距離感を保ちたい。

りな

自分のライフスタイルに合った働き方がしたい人が派遣に向いているのね。
そう、それに正社員で働く場合は採用試験が書類選考から一次、二次試験と採用されるまでに時間がかかるけど、派遣の場合は派遣会社に登録すれば早ければその日のうちにお仕事を紹介してもらえるし、うまくいけば2週間後には働き始めることができるよ。

たぬぽよ

5. 派遣社員として働くには?

派遣社員として働くには派遣会社に登録する必要があります。派遣会社の登録会に参加して派遣スタッフ登録をします。
登録時は主に履歴書・職務経歴書の提出、スキルチェック、面談・ヒアリングなどが実施されます。

派遣スタッフ登録の内容

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • スキルチェック
  • 面談

登録後は派遣会社からお仕事の紹介がありますが、派遣会社の求人サイトから自分で希望する求人にエントリーすることができ、スムーズに進めば早い場合2週間後位から働くことも可能です。

りな

そっか、じゃありなも派遣会社に登録すれば派遣で働けるんだね!

早速登録してみようかな?

それはちょっと待ってください。

一口に派遣会社といってもいろいろな派遣会社が存在します。
事前にしっかりリーサーチと比較をして、本当に自分に合った派遣会社に絞っていくつかの派遣会社に登録するのが一番効率的ですよ。

ゆり先生

りな

えっそうなの?

りなはできれば大手企業で土日は休みで事務の仕事をやりながら充実した福利厚生を利用したいんだけど。

とりあえず大手の派遣会社には登録しておくにしても、どの派遣会社が自分に合っているかを事前にリサーチして、リスト化していくつかの派遣会社に登録するやり方が効率的だよ。

よく調べずに自分の希望の求人が少ない派遣会社や時給が低い派遣会社、福利厚生がいまいちな派遣会社などを選んでしまうと後で後悔することになるよ。

たぬぽよ

派遣会社によって特徴がさまざま

平成28年度労働者派遣事業報告の集計結果によれば派遣会社は平成28年度の時点で全国に70,754事業所あります。
自分が希望する業種・職種・福利厚生・評判などを事前にリサーチして、自分に合った派遣会社に登録することが大事です。

  • 特定の業種・職種に特化している派遣会社
  • 保険や福利厚生が充実している派遣会社
  • 大手企業の求人が豊富にある派遣会社
  • 有名企業のグループ会社な派遣会社
  • クリエイティブ系の職種が豊富な派遣会社

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6. 一般的な派遣登録の流れ

ステップ.1

派遣会社へ登録の電話・求人へ応募

派遣会社のサイトから登録の申し込みができます。求人サイトで希望求人を見つけた場合は応募すれば登録案内の連絡がきます。

ステップ.2

派遣会社に来社

派遣会社に来社して登録手続きを行います。この際、履歴書・職務経歴書の提出、スキルチェック、面談・ヒアリングなどが実施されます。 スキルチェックに関しては、派遣会社によって異なりますが、事務系ならパソコンのタイピング、エクセル、ワードの操作などのスキルチェックを行います。 デザイン・IT系の場合はこれまでの携わった作品のポートレートなどを提出します。

ステップ.3

求人へ応募

登録面談後に紹介可能な求人をその場で紹介してもらえるので、応募したい求人があれば応募しましょう。

ステップ.4

書類選考

求人に応募した場合は書類選考に通過すれば職場見学(面談)に進みます。

ステップ.5

職場見学(面談)

職場見学(面談)で派遣先企業の責任者と面談をします。

ステップ.6

派遣会社と契約

採用となったら派遣会社と雇用契約を締結します。その他にも社会保険などの就労にあたって必要な書類の手続きを行います。

りな

スキルチェックなんて不安だな〜

具体的にはどんな事をやるの?

例えば事務系の仕事を希望している人ならエクセルは必須ですよね?
実際にパソコンを使って制限時間内に設問に沿って指定されるエクセルの操作をやったりします。 エクセルのシートを作成したり、罫線を引いたり、グラフを作成したりといったエクセルの基本的な操作を習得しているかのチェックなど。

その他にはタイピングの速度を測定したり派遣会社によってスキルチェックの方法は様々だけど 、実はスキルチェックがしっかりしている派遣会社のほうが自分のスキルに合った仕事を紹介してもらえる確率が高くなるんです。

ゆり先生

りな

スキルチェックがしっかりしている派遣会社のほうが、自分のスキルに合った仕事を紹介してもらえる?って
それはどういうコトなの?
例えばスキルチェック無しだと、りながどれくらいエクセルができるのかを把握せずに営業担当は求人を紹介するだろ?
そうすると実際にりなが派遣先に配属されてから派遣先の求めているスキルとりなの持っているスキルにミスマッチが起きる可能性がでてしまうんだ。

そうするとお互いに残念なことになってしまうので、そういう意味でも派遣会社の登録時にしっかりとスキルチェックがあったほうがいいんだよ。

たぬぽよ

りな

なるほど〜

確かに自分でエクセルがそこそこできると思っていてもそれって主観でしかないもんね。スキルチェックではっきり点数でどれくらいできるのかわかったほうがいいよね。

スキルチェックの具体例

  • タイピングのスピード、正確性のチェック
  • PC操作、ワード、エクセル、パワーポイントなどの操作
  • 計算問題・一般常識テスト・適正検査など

これらのスキルチェックは登録の際に実施されることが多いですが、事前にWEB上で職務経歴を入力する際に実施する場合もあります。

スキルチェックの点数が悪いからといって、派遣会社に登録できないということはありませんので安心してください。ただし、スキルチェックの点数が紹介してもらえる求人数や内容に影響する可能性があることは考えられます。

派遣会社に登録の予約をする際は必ずスキルチェックの有無を確認しましょう。
派遣会社の登録会はほとんどの場合トータル2時間位はかかるので、その後に予定がある場合は注意しましょう。

7. 派遣登録会の面談

派遣登録会ではスキルチェックのほかに、コーディネーターとの面談があります。この面談ではあなたの希望する条件やこれまでの職歴などをヒアリングされます。
そしてヒアリングの内容を元にコーディネーターがその場で今出ている求人の中からあなたの希望に合う求人を紹介してくれるのが一般的です。

面談で聞かれること

  • これまでの経験、職務経歴
  • 勤務地や時給などの細かい希望条件
  • 使える可能ソフトなど
  • これまでの実績、作品など

派遣登録会の面談で大事なこと

  • 希望条件は事前に明確にしておく
  • 希望条件を明確に伝える
  • 過去の退職理由などはさほど気にする必要なし
  • 複数求人へ応募してみる

希望条件に関しては自分の中でどこまで妥協できるかをあらかじめ決めておく必要があります。希望するすべての条件に合う求人はそうそうありませんので時給は妥協しないけど、通勤時間は妥協してもいいなど線引をはっきりしておくと求人を紹介してもったときに判断しやすくなります。

そして自分の希望する条件をコーディネーターにしっかり伝えましょう。派遣登録会でコーディネーターがデータベースに登録する希望条件で今後紹介される求人が決まるので非常に大事です。

また、派遣会社によって異なりますが、求人への応募は複数に応募することが可能ですので、気になる求人にはとりあえず応募してみるというのも効率がいい方法です。書類選考で落ちるかもしれませんし、もし複数の企業と面談して両方採用となればどちらかを辞退すればいいだけです。

りな

事前に希望条件を明確に決めておいてそれを派遣コーディネーターにしっかり伝えればいいのね!
そうだね、希望条件を正確に伝えることで自分の希望により近い求人を紹介してもらえるからね。

たぬぽよ

りな

これまでの退職理由なんかはちょっと話しにくいんだけどどうすればいいのかな?
派遣登録会は就職活動の面接とは違うから退職理由は正直に話して問題ないのよ。問題を起こしてクビになったとかでなければコーディネーターは特に気にしないはずよ。

大切なのは今のあなたの持っているスキルで何ができるか、そして登録会でのあなたの姿勢をしっかり見られているということは頭にいれておいてくださいね!
登録会での態度や言動を見てコーディネーターは派遣先に紹介しても問題ないかどうかを判断していることを忘れないで下さい。

ゆり先生

派遣会社は紹介することで利益を得ているから、あなたが派遣先で真面目に働いてくれれば問題ないんだよ。それに今の時代リストラやパワハラで退職などいろいろなケースがあるし職歴が複数あるのは当たり前だから気にしなくて大丈夫だよ。

たぬぽよ

たぬぽよのチェックポイント!

  • 派遣社員は派遣会社からお給料をもらうけど、働く場所は派遣元企業
  • 派遣社員はライフスタイルに合った働き方がしたい人に向いている
  • 派遣で働くには派遣会社に登録する必要がある
  • 派遣会社の登録はスキルチェックがある
  • 派遣会社にはいろいろな特徴があるから事前リサーチは必須
  • 派遣会社の登録会では希望条件を明確に伝える